« ■□ウィクリーレポートVol2.(2005-43W) | メイン | 児玉文雄教授@芝浦工業大学研究科長 »

2005年10月30日

【FAQ】MBAとMOTの混在

以下のご意見を頂戴しました(抜粋です)。

-------------
【メールの内容】

なかなか面白い企画だとは思います。
しかしながら、ちょっと気になる点があります。どうも、MBAとMOTが混在しているようです。
各学校によって、MOTカリキュラムがあるところと、MBAカリキュラムの中に一部技術経営を取り入れているところなどいろいろのようです。

このあたりを分類するようにしてみてはどうでしょう。

また、MBAとMOTって何が違うの?という点から考察して記事にしてみるのも面白いのではないでしょうか?

-------------
【当方の回答】

お答えします。
なかなか鋭いご質問、ご提案、ありがとうございます。
((・類似するテーマにつきまして過去にも幾つかコメントしていますので、ご関心の向きは「過去のFAQ」をご参照ください。))

MBAとMOTの違いですがそのうち、分類するかもしれません。いや、当分しないと思います。
それは、皆さんに、そもそもMOTとは何ですか?と問いたいからです。

-----------------------

・MBAを凌駕するMOTを目指し

MOTとMBAには差があるのか。
本来はあるべきだと思いましたので、格付けを始めました。
但し、私達は、MOTはMOTだけで生き残るとは考えていません。
MOTの発展の最大の壁はMBAにあります。

そもそもMBAの使い勝手がよければ、MOTにはそこそこの学生しか集まりませんし、少子高齢化で学生数(含む社会人)に限りがあれば、MBA以上にパイが増える、増やすための努力が新参者のMOT側には別途必要と考えています。

・MOT万能論の排除

そして、もう一つの問題提起ですが、「MOTが素晴らしく、MBAでは物足りない」という関係者からの一方的な自画自賛、MBA無能批判であってはいけないということです。

さらに困惑することは、MBAを否定しつつ、MOTの本質を議論されている中で、最後は、やはりMBA的な要素が必要ですという結論に達することです。こうなりますと、評価する私達も、どうなっているの?と突っ込みを入れたくなります。

そうした設立趣旨を拝見する機会が多く、まだMOTの本質(キラーコンテンツとしての本物志向)を突いているとは思っておりません。

・現状の93のMOTリストのあり方

さて、本格付けで取り上げていますMOT大学院ならびにMOTプログラムですが、これらは、なんらかの形で、自らがMOTの教育にかかわりを持つと宣言された大学院、研究所、その他組織のものです。

その中には、以前にもコメントしましたが、専門職大学院もあれば、MBAの一貫として含まれるものもあります。さらには、ノンディグリーのものも含まれます。

運営主体も、多様化の時代を反映し、大学機関とともに民間企業も存在します。

そのそれぞれの、コストパフォーマンスはさておき、まずは、謳われていることが、どのようなものかをそろえることを考えています。

混在させましたのは、混在させることの行間で見えてくる別のパフォーマンスがあるのではないかということです。

・格付け指標の内訳と精度

なお、格付けの中身につきましては、おおよその判断基準は、日経bizTechの論文に掲載しておりますので、そちらをご確認ください。(但し、ウェイトを含め、細かい項目は公開しておりません)

現状は、格付け項目全体の25%程度をカバーし、来月末には、その精度が50%程度まで高まるものとご了承ください。

なお、格付けの精度は100%に近づくように努力しますが、それは良質なコミュニティの創造如何によります。そのために、MOT関係のリーダーの皆さんとの意見交換を続けています。少し落ち着きましたら、現状のヒアリング結果を本ブログに掲載し、ご説明したいと考えています。

また、本年より、MOT大学院の卒業生(修士)が誕生し、現在、各企業に戻り活躍されています。一部、博士課程に進学された方もいらっしゃいます。一方、多くのMOT大学院(ならびにプログラム)は、この2年の開講であります。つまりは、来年以降に卒業生を輩出することになります。

そうしたタイムスケジュールを考えますに、理論上の精度が100%に近づくのは3年後ですし、より健全なコミュニティの出現を目指し、私達の活動も、今年一年の流行ものではなく、息の長いものを数年続けられればとも考えています。

指標ですが、不偏的に測定できる部分と、今の指標を見直し、さらに実態に相応しくする部分などは適時、分析の結果を見つつ、年単位(あるいは半年単位)での見直しも在り得ると考えます。そのなかには、今回ご提案されましたものを含め、専攻を希望する学生(ならびに派遣企業)から見た各種MOT大学院のケーススタディの提示も検討しております。

・健全なコミュニティを求め

徐々に精度が高まるのを期待し、情報発信を続けることが乱暴ではないかとのご意見も存在することでしょう。私達のアプローチは、オープンソースの精神に基づくものですし、ネット社会でのネットワークの効率性に基づくものです。

これは、プロセス含め、関係者(含む大学、教員、学生、潜在的な学生、派遣企業)をなるべく多く巻き込み、相互評価可能な仕組みを確立することを最終ゴールと考えているからです。

私達が、求める指標は、卒業生がのびのびと活躍し、MOT大学院全体の教育機関としての認知度を高め、産学連携でのウィンウィンを図ることにあります。

以上、 これまでの繰り返しの部分も多いのですが、ご質問いただきました皆様に一生懸命お答えすることで、潜在的なファンを増やし、MOTの発展に貢献できれば幸いです。

投稿者 isdr : 2005年10月30日 06:53