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« 【論文】イノべートアメリカとMOT大学院 | メイン | MOTブログのまとめサイトを追加しました » 2005年10月14日【書籍】ブルー・オーシャン戦略・タイトル:ブルーオーシャン戦略 -------------------------- 著者のキム教授は、ボストンコンサルティンググループのヘンダーソン寄付講座教授で、戦略論と国際マネジメントを担当しています。 「ブルーオーシャン」は、いまだ手付かずの大きな海原を指します。この反対の世界は、旧来型のマーケットで価格競争とインフラ投資に明け暮れ、お互いがシェアを取るための格闘を繰り返す世界です。これを著者は「レッド・オーシャン(赤い血の海)」と称しています。 あくまで個人的な話ですが、内容的には、おおよそ納得する部分と、モノは言いようでそれは従来から指摘されていることで得るものがないとする部分と、あるいは欧米ではありうるが日本では微妙と思える部分などが混在しております。が、総じて、レベルは高く、ケースが豊富で、解りやすい書籍であることに相違ありません。 ((君が批評できる立場には居ないと言われれば、そこまでですが~笑)) まずは、読むことを勧めます。 そして、いまの日本におけるイノベーション戦略、MOT大学院のマネジメント戦略に置き換えること、日本におけるイノベーションの課題を考えることから始めてみてはいかがでしょう。 キム教授は、サムソンのバリューイノベーションプログラム(p131)やNTTドコモのiモード戦略(p80,p188)などにも言及しており、アジア出身の教授としてのユニークさが際立っています。訳本ですので、日本語で読めますが、原著は英文であり、全世界で読まれていることを考えるに、日本や韓国での動きを伝えるインパクトは大きいと思います。 実は、同書をお勧めするのは、第一章でバリューイノベーションに触れているからです。ブルーオーシャンの基本的な考えでもあるバリューイノベーションは、「価値と革新が等しく重んじられる世界」です。 バリューイノベーションでは、「相手を打ち負かすのではなく、むしろ顧客や企業にとっての価値を大幅に高め、競争のない未知の市場空間を開拓することにより、競争を無意味にすること」を指します。 この思想、それに基づく戦略立案の重要性を認識するプロセスこそが、私がMOT格付けを始める理由の一つでした。 MOTが何かを凌駕したり、どこがどこと比較してどのように動くという細かい発想ではなく、まったく新しい価値を創造し、一定以上のレベルを求め、動くこと(ビジョン創り)こそが大事だと考えています。 そして、そうした経験を通し、これまでの3年半のMOT大学院プログラムを巡る一連のプロセスを俯瞰し、新たな価値を生み出すその瞬間に、皆さんは立ち会っていることを思い出してください。そういう気概を是非持っていただきたく、本書を紹介したいと考えました。 繰り返し指摘しますが、現在進行形のMOT大学院にはチャンスがあり、今が変革の時期だと考えている所以です。但し、小さな改革や遅すぎる改革では、ブランドを定着させ、大きなうねりを導き出すことは困難でしょう。 「バリューイノベーションは、技術イノベーションや市場の先取りとは区別して考えるのが重要である」(p.31) この言葉は、今のMOT大学院の置かれている環境、課題、目指すべき方向を考え抜く上での重要なキーワードを示唆していると考えています。 「一先ずMOT大学院を創ったので、暫くはこのままで行きます」というのも大事なことですが、MOTのMがマネジメントのMであることを考えれば、常に次の一手を模索し、新たなゴールを設定し、そのためのプロセスを吟味する。そうした気概を関係者が持ち、新たな潜在顧客を市場に巻き込んでこそ、MOT大学院のブルーオーシャンを見出すことが出来ると考えています。 良い週末を 投稿者 isdr : 2005年10月14日 19:24 |