2005年12月06日内田和成氏@ボストン・コンサルティング12月6日、外資系コンサルティングファームの雄であるボストン・コンサルティング・グループに内田和成氏を訪ねました。2004年末にボストン・コンサルティングの日本代表を退き、現在は一シニアバイスプレジデントに戻り、内外を飛び回る忙しい日々を過ごされています。 そうした激務の合間を縫って時間を作っていただいたのは、内田さんが東京大学大学院工学系研究科のテクノロジーマネジメント・コースにおいて、「応用技術経営」として、「経営戦略」を教えていらっしゃったからです。 ちょうど、2003年~2005年の前期で、担当されたセッションが終了したところでしたので、いろいろ意見交換をする良いタイミングでした。 さっそく、筆者のMOTに関する試みを説明するとともに、「社会人学生と現役進学学生の双方の特徴」と「コラボレーションのあり方」について幾つか質問しました。 内田さん曰く、「社会人学生と現役学生のそれぞれに得意とする領域があり、不得手(戸惑う)部分を双方が補うという意味で面白い」とのことです。 現役学生は問題を設定すれば、その解き方に向けた理論やフレームワークには長けている。一方の社会人学生は、答えそのものよりも、問題がどこにあるのかを探し出し、ユニークな視点で列挙することを得意としている。 その2つの個性をぶつけ合い、そこから新しい見方を引き出すことが内田式のMOTプログラムだと考えました。どちらかにシフトすべきという意見も多いだけに、こうしたコラボレーション、シナジー創出の立場からの、現場での経験に基づいた見地は、今後のMOTのあり方にとって貴重なものだと考えます。 その後、MOT大学院のマネジメントのあり方につき意見交換をし、MOTプログラムを熟知したキーパーソンを数人ご紹介いただいて、きっかり1時間。オフィスを後にしました。 インタビュアーの筆者は、インタビューの目的を含め、全体の構造化と論理的な考え、時間配分などなど、ちょっと緊張しつつ、愉快な時間を過ごし、MOTの進化に向け、志を新たにしました。 投稿者 isdr : 17:28 |
2005年12月02日村川正夫教授@日本工業大学研究科長12月2日、東京神田の神保町に日本工業大学・大学院技術経営研究科の村川正夫研究科長を訪ねました。 まず、大学院の第一印象ですが、日本工業大学のMOTキャンパスは、非常に立地が良く、便利だということです。 ------------------------- お邪魔してお聞きしたのは、MOT大学院の立ち上げでのご苦労と、教員、学生、カリキュラムなどの特徴です。 日本工業大学のMOTのターゲットは、中小企業の社会人教育です。 同MOTの最大の特徴は、1年でMOT大学院の修士の資格を取得できることです。また、日本工業大学は、文部科学省の専門職大学院の認定を受けていますので、その部分での開校に向けての水準維持に尽力されたようです。 学生ですが、上は66歳から下は25歳まで、基本的には実務経験5年以上を入学の条件としています。 その後ですが、マネジメントレベルでの意見交換をさせていただきました。 立ち上げたばかりのMOT大学院として慌しい毎日のご様子ですが、 先生は、久喜キャンパス(東武動物公園)と神田キャンパスの双方の学生の面倒を見ている関係上、朝は久喜に、昼からマネジメント関係のアポイントメントを都内でこなし、夕方からMOT大学院の講義を実施し、帰宅されるのは23:00ぐらいになるようです。 若ければ何とでもなるのだがとご謙遜されていましたが、他のMOT大学院の研究科長同様、なかなかエネルギッシュで、自らのキャンパスライフを楽しまれているようでした。 そういえば、明日ですが、第二回のオープンキャンパスが、神田キャンパスの3階、多目的ホールにて実施されます。 ちょっと急ですが、以下、お知らせです。 -------------------- <日本工業大学専門職大学院 第2回オープンキャンパス> ・日時:2005年12月3日(土) 13:10~17:55 ・場所:神田キャンパス3階多目的ホール(地下鉄神保町駅、A1出口徒歩2分、8階建てビル・・・岩波ホールと同じ靖国通りの並びにあります) ・第一部:授業見学 ・第二部:講演会 ・第三部:大学院説明会 MOT大学院を知る良い機会ですので、ご関心の向きは、ふるってご参加ください。 投稿者 isdr : 18:40 |
2005年11月09日平沢名誉教授@東京大学11月9日、平澤?先生のオフィスにお邪魔し、MOTの現在・過去・未来につきご教示いただく機会を得ました。 まずは、格付けならびにその論文につき、コメントを頂きました。 「良くある商業誌の格付けランキングと思ったら、想像以上に出来は良かった」ようです。 頂戴したアドバイスは二つ。 一つは、過去20年間(さらにはその前の20年間の計40年間)の学会を含めた諸先輩の活動とそのプロセスに言及していないこと。 そして二点目として、MOT大学院ならびにそのプログラムが進化し、発展していく方向性を評価基準に盛り込んでいく努力についてです。 その後2時間弱、意見交換をしつつ、今後のMOT格付けに対するヒントを頂戴するとともに、全国に散らばるキーパーソンをご紹介いただくことが出来ました。 MOTはいわば、「有用性の拡張と論理性による担保を求める学問体系」であり、「経営の中でテクノロジーが活かされる場の創造」であるといえます。 先生との2時間弱の議論のなかで、漠然として曖昧であったMBAとMOTの境界線、あるいはMOTのこだわりのようなものを会得できたように考えています。 先生とお会いするのは二度目ですが、話尽きず。話長くなるなぁと言いつつ、先生も時間を気にされていましたので、一先ずのご挨拶を申し上げ、オフィスを後にしました。 もちろん、ご紹介いただいた先生方や企業研究所でのMOT研究のキーパーソンも今後本ブログにご登場いただこうと考えています。 投稿者 isdr : 13:17 |
2005年11月08日古川勇二教授@東京農工大学研究科長11月7日に小金井の東京農工大学にお邪魔しました。綺麗なキャンパスの中のオフィスで、夜遅くまで修士と博士の学生の指導をする傍ら、MOT大学院全体のマネジメントに尽力のご様子です。 意見交換していてついついこちらが長居をし、熱く語るものですから、とうとう先生もお酒(高級舶来モノ)を持ち出し、ひざを突き合わせての夢の続きを語り合いました。 僕も先生の話に聞き入り、がぶ飲みしてしまいました。双方、顔が赤くなりつつあるなか、慌てて撮影した写真をアップしました。先生のお人柄が良く出ていると思います(次回、お邪魔するときには、差し入れが必要な状況)。 さて、東京農工大学ですが、小金井とは別に芝浦に教室があり、小金井まで来られない社会人学生には遠隔での事業を実施しています。もちろん、ときどき息遣いを聞くために、先生は両方の教室(キャンパス)を行き来する多忙なスケジュールのようです。 意見交換では、大学院の設立趣旨、社会人学生の特徴、今後の大学院の発展などの話題があがりました。 東京農工大学は、国立大学の中でも自らの立ち位置を明確にしており、それはMOT教育にも現れています。最大の特徴はリスクマネジメントを中心にカリキュラムが構成されていることです。私の専門もリスクマネジメントですが、募集要項やネットでの情報公開以上に、研究科長を中心としたカリキュラム編成では苦心され、努力され、信念に裏打ちされたものを実感しました。 さらに、先生がTAMA@産業クラスターの発展にもご尽力されている関係で、ユニークな学生が集っています(それは次回にでも、学生本人の了解を得た上で、ご紹介したいと考えています)。 次回、教員や学生らとのヒアリングをお約束頂き、一先ず、エンドレスになりそうなインタビューを終わらせ、キャンパスを後にした頃にはすっかり日が暮れていました。 投稿者 isdr : 05:01 |
児玉文雄教授@芝浦工業大学研究科長11月2日に芝浦工業大学のMOTキャンパスを訪問しました。駅から5分。2007年には新キャンパスに移転しますが、ここはここで、なかなか便利な場所にあります。 さっそく意見交換を開始しました。途中、是非見て頂きたいと、ビル内にあります施設を案内していただき、大学院生をご紹介いただくなど、先生のお人柄とフットワークの軽さを実感しました。 まずは、格付けの意義と今後の格付けの方向性について意見を頂戴するとともに、当方のスタンスを説明させていただきました。先生は、MOTの申し子といいますか、研究者生活の当初からMOTの重要性を説いて回った伝道師のような方です。 共通の認識としましては、別途格付けを開始するような機関が登場し、切磋琢磨すればよいということと、格付けでの定量評価の充実です。 格付けを提供する私達としましては、引き続きアンケート調査などで各MOT大学院の事務局からのご協力をお願いしますとともに、こうしてヒアリング、授業参観、教員や学生との意見交換などを続け、ネットワークを広げ、良質なコミュニティの創造に邁進するのみです。 その後、芝浦工大におけるMOT立ち上げの経緯、そのプロセスで得られた知見、卒業生を含む学生の知的好奇心に向けた格闘などを拝聴することが出来ました。 芝浦工大には学生のための専用ブースが用意され、ややもすると落ち着かない社会人大学院の研究活動の「場」を整備し、縦と横の連携を強め、コラボレートできるようになっています。 立ち上がり当初の一期生、二期生に対し、それこそ手弁当でMOTカリキュラムのあり方を模索する姿勢はなかなかのものでした。そして、一期生、二期生を中心にユニークな学生が集ったこともあり、今後の発展が楽しみではあります。 ユニークな学生のバックグランドを多々拝聴しましたが、今後、個人情報に配慮しつつ、学生(社会人)本人との交流を含め、了解を得られた段階で公開したいと考えています。 個人的には2時間超、先生の特別講義を受けたようなもので、かなり満足しています。 投稿者 isdr : 04:44 |
2005年10月06日田辺孝二教授@東京工業大学田辺先生は圓川先生と同席され、CIC(キャンパス・イノベーション・センター)のマネジメント状況の説明を頂いております。 東京工業大学の特徴ですが、 MOTプログラムは始まったばかりですが、学内外での期待を背負い、多忙な毎日を過ごされているようです。 格付けの実施に関して、協力を得られることが、当方の何よりの援軍になると考えております。 ((バックグランドが似ていることもあり、戦略面でのすり合わせ等、今後ともお付き合いいただくことをお願いして参りました。田辺先生はアイデアマンとしても知られています。)) 投稿者 isdr : 22:02 |
圓川隆夫教授@東京工業大学研究科長東京工業大学、大学院イノベーションマネジメント研究科長の圓川先生をキャンパスイノベーションセンター(田町)に訪ね、MOTの将来像に関する意見交換をさせていただいております。 先生は大岡山から、雰囲気が理解しやすいからということで、わざわざ田町に移動してくださいました。 東京工業大学のMOTは今年始まったばかりですが、既に知財関係の講座を経営工学科の中に設置するなど、様々な経験を経た上での、迅速な立ち上げであったと考えております。 格付けの精度向上に必要な様々なデータの公開を前提に、色々アドバイスを頂戴しました。 心強い援軍であることを実感しております。 大学院のドクター教育での過去30年にわたる実績を活かし、日本国内のMOTにおける大学院教育をリードする上での、各種制度設計にご尽力されたご苦労を伺うことが出来ました。 大学院教育の高度化の中で、内外からの期待にどう応えるか、連日連夜、教職員の熱い議論が続いているようです。 ((2時間にわたる意見交換の後の写真撮影で、慌てていたものですから、ちょっとお疲れのポーズになってしまいました。失礼しました。)) 投稿者 isdr : 21:49 |
中西宏典課長@経済産業省大学連携推進課四年目に突入のMOT大学院の、一方の旗振り役である経済産業省の中西@大学連携推進課長と意見交換をさせていただきました。 MOT格付けに関する趣旨説明、狙いを伝え、今後のMOTに関する方向性、課題などにつき、色々アドバイスを頂戴しました。 ・量的拡大は当然のことながら、質的向上に官からどのようなサポートが可能か などが本日の主なテーマとなりました。 投稿者 isdr : 21:44 |
2005年10月05日寺本義也教授@早稲田大学大学院アジア太平洋研究科「キーパーソン」は、MOTに関する産官学のこれぞという方へのインタビューと意見交換を中心にコンテンツを構成する予定です。 第一回は、早稲田大学大学院の寺本先生です。 もちろん、先生は超多忙ですし、1時間1本勝負で、意見交換を致しました。 さて、インタビューですが、志高く、MOTによる日本復活で多いに意見が一致し、盛り上がりました。 以下、抜粋です。幾つか重要なサジェスチョン、戦略的な発想での意見交換がありましたが、オフレコ部分は割愛しています。お許しください。 -------------- ・MOT大学院への期待 寺本:「単にヒット商品を作った、技術革新をした」という狭い範囲ではなく、もう少し大きくMOTを捉えるべきではないでしょうか。」
寺本:「カリキュラム全体でがっちり学生を押さえつけるのではなく、自由闊達に、のびのび研究できることを目指しています。」
寺本:「卒業生の一定以上のスキルを保証することが不可欠ですし、グローバルスタンダード(海外のMBA教育のトップ10)に対抗する上では、もう一段上を目指すことが大事です。」
寺本:「既に一期生が卒業しています。現在三期生ですが、MOTに関してはおおよそ一学年、50名程度が所属しています。」
寺本:「MOTクラブという組織が自主的に創られたようです。」 「授業が終わったあとに、体力のある者だけで、議論の続き(=呑み会)を行っていますので、是非、また遊びにいらっしゃい。」 ((その間、電話が何回か掛かっており、最後はフェードアウトしながら、研究室を後にしました。)) ---------------- <取材を終えて> 寺本先生との会話で新しい言葉が出てきました。 「知的誠実さ」 私が普段使っている言葉ですと、「手を抜かない」です。先生の言葉には品位が漂い、とても良い言葉です。日本の技術者が世界に誇れる部分ではないかと、実感しています。 私がMOTにはチャンスがあり、今が勝負時だと考える所以です。そこで、格付けを始めたわけです。 0から1を生み出す気持ちは、イノベーションそのものであり、私の無謀なチャレンジに、寺本先生から、大いなるエールとエネルギーをいただきました。 是非、また、遊びに行きたいと考えています。 投稿者 isdr : 17:47 |